コメディカルのための医療本のススメ

臨床工学技士によるオススメの医療本を紹介!

血液浄化療法ハンドブック2018 血液浄化の現場にいる人は絶対読むべき本

血液浄化療法ハンドブック

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内容紹介

 

◆2018年:最新版◆
【透析技術認定士を目指す「認定講習会・認定試験(透析療法合同専門委員会・主催)」受講(験)者、必携・必読の指定テキスト】

臨床の第一線で活躍する医師・技士によって、透析技術に関する知識のみならず、歴史やわが国の現況、倫理などの背景的知識まで、知っておくべき基本のすべてを網羅し簡潔にまとめられています。

2018年版も細部の情報更新は全体に及んでいますが、「第6章 透析室の感染対策」「第15章 腎移植」「第16章 腎不全患者の心理と医療者のかかわり」は比較的大きく変更されています。

本書は、透析技術認定士を目指す臨床工学技士、看護師、准看護師にとっては文字通り必読書ですが、基本をしっかり押さえながら、毎年更新されかつ必須の情報・知識の習得が可能であることから、臨床現場のスタッフにとっても知識の確認や新たな学習の参考書として有用です。

以上メーカーから抜粋

 

私が臨床工学技士になり、血液浄化療法に携わったときに先輩から初任給で必ず買えと言われた本の最新版です。

 

今の時代はインターネットでいろいろ調べることができますが、間違ってる情報とかもあったりします。

私も昔先輩からレポートを書けと言われてネットから情報をとり、書いて提出したら「間違ってるぞ」と言われた経験があります。

 

もちろんちゃんと正しい情報を公開しているブログやサイトはありますが、それを判断する知識が新卒ではありませんからね。

 

でも本は違います。このようなちゃんとした紙の書籍にするには様々な審査がありますので真実しかありません。

わからないことをこの本で調べて勉強する方が知識が身につくのも早いですし、正しい知識を身につけられます。

今後、透析技術認定士を目指すのなら間違いなく手に入れなければならない一冊です。

 

 

 

【臨床工学技士 ポケット・レビュー手帳】これから臨床工学技士を目指す人にお勧めな本

臨床工学技士 ポケット・レビュー手帳

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内容紹介

 

 臨床工学技士国家試験前の最終おさらい用に,必要事項のみを簡潔に解説した書籍。全14章立てとなっており,本書1冊のみで国家試験全科目を網羅できる。また,記載内容と国試との関連性をイメージできるよう,関連した国家試験問題を掲載。さらに重要語句は赤字で示し,付録の暗記用赤シートで隠しながら学習できる体裁としている。毎日の予習・復習から,国家試験当日まで,手放せない1冊!

以上メーカーより抜粋

 

この本は書いてあるようにおさらい用ですので、この本だけ網羅すれば国家試験に 合格できるというものではありません。

ただ、要点がまとまっていますので復習するのにもってこいな一冊です。

私は国家試験の勉強はひたすら過去問を解いていました。

そして苦手分野をノートにまとめて確実に覚えるポイントやよく出る項目を自分の手で作っていました。

そのほうが自分の血や肉になる感覚で染み込むように覚えると思いますが勉強方法は人それぞれです。

 

軽くて持ち運びに便利なので通学中の電車内やとかで復習するのには便利かも知れません。

 

レビューにもある通り「広く・浅く」ですが国家試験の勉強には便利な1冊です。

 

医療の知識を得るには本当に深いところまであります。

合格して臨床工学技士としてしばらく仕事をして、ふと振り返ってみると「国家試験ってちょろかったな」って思いますよ。

 

本当に大変なのは合格してからの勉強なので(^^;

 

 

 

 

 

 

心臓手術に携わる人間が絶対に読むべき本

心臓手術の実際 Part3

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内容紹介

【商品概要】
「一流施設の心臓手術がわかる」と好評のシリーズ第3弾。
心臓手術のエキスパートが23の心臓疾患に対する手術について、
外科医・麻酔科医・臨床工学技士のそれぞれの立場から1つ1つ丁寧に解説しています。
【商品紹介】
23の代表的な心臓疾患の心臓手術について、
日本有数の外科医が術式を、麻酔科医が術式に対応した麻酔管理を、
臨床工学技士が対外循環法を詳細に解説しています。
心臓手術に携わるスタッフ必須の手術スキルから実践で役立つトラブルシューティングまで、
チームで取り組む心臓外科手術の最新知識が学べる1冊です。
【目次】
●総論
心臓手術の歴史、心臓手術の麻酔管理
●体外循環の安全対策
事故原因と予防策、事故発生時の対処法
●成人の症例
<虚血性心疾患>虚血性心疾患に対する体外循環を使用した冠動脈バイパス術(on-pumpCABG)と体外循環法~熊本大学医学部付属病院~ ほか
<大血管>上行大動脈瘤および解離に対する人工血管置換術と体外循環法~東京大学医学部付属病院~ ほか
<重症心不全>左室形成術と体外循環法~北海道大学病院~ ほか
<術式>ロボット手術と体外循環法~金沢大学付属病院~ ほか
●小児の症例
<弁>Ebstein奇形に対する手術と体外循環法~国立成育医療研究センター病院~ ほか
<弁・基部>Ross手術と体外循環法~東京慈恵会医科大学付属病院~ ほか
<血管>完全大血管転位症に対する動脈スイッチ手術(Jatene手術)と体外循環法~東京大学医学部付属病院~ ほか
<血管(冠動脈)>冠動脈異常を合併した先天性心疾患手術と体外循環法~神奈川県立こども医療センター~
<術式>人工心肺下体肺動脈短絡手術(S-Pシャント術)と体外循環法~東邦大学医療センター大森病院~

出版社からのコメント

心臓手術に携わる医療スタッフ必携! 
心臓外科医、麻酔科医、臨床工学技士、体外循環技術認定士の方などから人気の1冊。
Part2でも23の心臓手術について解説しており、シリーズで心臓手術の実際を網羅できます。

著者について

許 俊鋭(きょ しゅんえい)
東京大学重症心不全治療開発講座,東京都健康長寿医療センター
山田芳嗣(やまだ よしつぐ)
東京大学大学院医学系研究科外科学専攻生体管理医学講座麻酔学
百瀬直樹(ももせ なおき)
自治医科大学附属さいたま医療センター臨床工学部

 以上メーカーより引用

 

私が臨床工学技士としてこの本を紹介する理由は、様々な視点での心臓手術が書かれていることで、有名施設のチーム医療を知れたのが大きいです。

 

コメディカルという立場は病院内では立場が弱いところもあるかも知れませんが、これを読むことで現場の声をより知ることができ、スタッフを見る目が変わりました。

 

みなさん本当に大変な仕事をしているのだなと尊敬を覚えます。

 

この本ではCABG、大血管系、小児症例に重き置かれています。

我々臨床工学技士がどのようなところに注目しているかも書かれているので、心臓の手術に携わる人はぜひ読んで欲しい一冊です。

 

著者の一人、百瀬直樹(ももせなおき)先生は私は一度セミナーでお会いしたことがあるのですが、この人の下で働きたいと強く思えるほど素晴らしい方でした。

循環器に携わる臨床工学技士さんはぜひ一度でいいので百瀬先生のセミナーに足を運ぶことをお勧めします。

実際に百瀬さんと共に働いたことがある臨床工学技士さんとお話したことがあるのですが、一言で「神」だと言っていました。この人から学べたことが人生の宝物だと誇りに思っていて羨ましく思います。

 

その百瀬さんが書いているというところだけでもこの本の価値は大きいです。

臨床工学技士以外の医療者が読んでどう感じるかはわかりませんが、私たち臨床工学技士は絶対に読んでおく本だと思い、今回ブログでご紹介させていただきました。

 

 

 

part2も是非