コメディカルのための医療本のススメ

臨床工学技士によるオススメの医療本を紹介!

心臓手術に携わる人間が絶対に読むべき本

心臓手術の実際 Part3

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内容紹介

【商品概要】
「一流施設の心臓手術がわかる」と好評のシリーズ第3弾。
心臓手術のエキスパートが23の心臓疾患に対する手術について、
外科医・麻酔科医・臨床工学技士のそれぞれの立場から1つ1つ丁寧に解説しています。
【商品紹介】
23の代表的な心臓疾患の心臓手術について、
日本有数の外科医が術式を、麻酔科医が術式に対応した麻酔管理を、
臨床工学技士が対外循環法を詳細に解説しています。
心臓手術に携わるスタッフ必須の手術スキルから実践で役立つトラブルシューティングまで、
チームで取り組む心臓外科手術の最新知識が学べる1冊です。
【目次】
●総論
心臓手術の歴史、心臓手術の麻酔管理
●体外循環の安全対策
事故原因と予防策、事故発生時の対処法
●成人の症例
<虚血性心疾患>虚血性心疾患に対する体外循環を使用した冠動脈バイパス術(on-pumpCABG)と体外循環法~熊本大学医学部付属病院~ ほか
<大血管>上行大動脈瘤および解離に対する人工血管置換術と体外循環法~東京大学医学部付属病院~ ほか
<重症心不全>左室形成術と体外循環法~北海道大学病院~ ほか
<術式>ロボット手術と体外循環法~金沢大学付属病院~ ほか
●小児の症例
<弁>Ebstein奇形に対する手術と体外循環法~国立成育医療研究センター病院~ ほか
<弁・基部>Ross手術と体外循環法~東京慈恵会医科大学付属病院~ ほか
<血管>完全大血管転位症に対する動脈スイッチ手術(Jatene手術)と体外循環法~東京大学医学部付属病院~ ほか
<血管(冠動脈)>冠動脈異常を合併した先天性心疾患手術と体外循環法~神奈川県立こども医療センター~
<術式>人工心肺下体肺動脈短絡手術(S-Pシャント術)と体外循環法~東邦大学医療センター大森病院~

出版社からのコメント

心臓手術に携わる医療スタッフ必携! 
心臓外科医、麻酔科医、臨床工学技士、体外循環技術認定士の方などから人気の1冊。
Part2でも23の心臓手術について解説しており、シリーズで心臓手術の実際を網羅できます。

著者について

許 俊鋭(きょ しゅんえい)
東京大学重症心不全治療開発講座,東京都健康長寿医療センター
山田芳嗣(やまだ よしつぐ)
東京大学大学院医学系研究科外科学専攻生体管理医学講座麻酔学
百瀬直樹(ももせ なおき)
自治医科大学附属さいたま医療センター臨床工学部

 以上メーカーより引用

 

私が臨床工学技士としてこの本を紹介する理由は、様々な視点での心臓手術が書かれていることで、有名施設のチーム医療を知れたのが大きいです。

 

コメディカルという立場は病院内では立場が弱いところもあるかも知れませんが、これを読むことで現場の声をより知ることができ、スタッフを見る目が変わりました。

 

みなさん本当に大変な仕事をしているのだなと尊敬を覚えます。

 

この本ではCABG、大血管系、小児症例に重き置かれています。

我々臨床工学技士がどのようなところに注目しているかも書かれているので、心臓の手術に携わる人はぜひ読んで欲しい一冊です。

 

著者の一人、百瀬直樹(ももせなおき)先生は私は一度セミナーでお会いしたことがあるのですが、この人の下で働きたいと強く思えるほど素晴らしい方でした。

循環器に携わる臨床工学技士さんはぜひ一度でいいので百瀬先生のセミナーに足を運ぶことをお勧めします。

実際に百瀬さんと共に働いたことがある臨床工学技士さんとお話したことがあるのですが、一言で「神」だと言っていました。この人から学べたことが人生の宝物だと誇りに思っていて羨ましく思います。

 

その百瀬さんが書いているというところだけでもこの本の価値は大きいです。

臨床工学技士以外の医療者が読んでどう感じるかはわかりませんが、私たち臨床工学技士は絶対に読んでおく本だと思い、今回ブログでご紹介させていただきました。

 

 

 

part2も是非